はぐちゃんブローチの作り方〜アナログものづくり & デジタルものづくり〜
昨年末にSNSにて紹介して、
好評を博したモノづくり、
はぐちゃんブローチの作り方
「どうやって作ったの?」
「ほしい!作ってみたい!」
なんて、めちゃんこうれしいお言葉も
ちょこちょこいただきましたので、
この場を借りて詳しく紹介いたしましょう。
手前みそではありますが、
かなりお気に入りのモノづくりであります。
説明不要かもしれませんが、
元ネタは、大好きな少女漫画
「ハチミツとクローバー」
その3巻にて登場した
森田先輩(行方不明系奇才イケメン)から
はぐちゃん(小動物系豪快ヒロイン)への
贈りものブローチ。
名乗らずマグカップに忍ばせて
プレゼントするなんて。。。
カッコ良すぎるゼ森田先輩!!
気になる方や思い出せない方は、
是非とも本棚に手を伸ばし、
森田先輩が表紙を飾る3巻を!!
まさかとは思いますが、
手元に無い方は、Amazonさんへ。
届くのも待てない方は
どうぞ是非ともわが家まで。
無論もちろん全巻ございます。
なんなら羽海野チカ先生の
短編集「スピカ」も!
次回作「3月のライオン」も!!
。。。すいません、脱線しかけました。
動機は「作品愛」
キッカケは「プレゼント」
と、いうことで、本題に移りましょう。
まずは、3巻を読み返し、
流れをおさらいいたしましょう。
「小鳥のブローチがほしーーー」
そうです、このブローチは
はぐちゃんのイラストが原案となります。
このイラストを元に
ぼくも手描きでシャリシャリ、
描き起こします。
森田先輩はというと、
一瞬チラリと見ただけ。。。
すげぇよ先輩。。。
「堅めでよくかわいてて、
白っぽいヤツがいいんだけど」
なるほどなるほど、
森田先輩の言葉を頼りに
東急ハンズにて、木材を仕入れます。
肝心なところを忘れてしまいましたが
たしか。。。店員さんにも助言をいただき、
シナ、カツラ、サクラの3種類だったかと。
東急ハンズの店員さんって
なんでこんなにモノづくりに詳しいんだろ?
目をキラキラさせてアドバイスくれるよね。
ひと晩で、いちから手彫りで
仕上げるだなんて芸当、
ぼくにはとてもできません。
と、いうことで、PC作業。
AdobeさんとこのIllustratorという
ベクターイメージ編集ソフトを使います。
手描きのイラストを取り込んで、
レーザー加工機などの工作機械で
読み込めるデータ形式に変換します。
お次はですね、どこのご家庭にでもある、
レーザー加工機でビビビッと彫刻!
焦点合わせてボタンをポチッと、な。
みるみる木材が削られてゆきます。
さすがに全てをレーザーで
と、いうわけにはいきません。
下書き、下堀りとして
数ミリ掘り下げ、ショートカット。
ちょこっと楽をするためなのです。
幼少期よりお世話になりっぱなし、
大好きな木工機械「糸のこ」の出番です。
レーザーの線をなぞりつつ
ぐるっと一周、丸く抜きます。
ここまでくればあとは簡単!
・・・なわけないですね。
ここからが、道のり険しく大変なのです。
自宅のコタツや
近所のコワーキングスペース、
友人宅の作業場で、
夜通しゴリゴリ削ります。
彫刻刀なんて、何年ぶりだろう。。。
一週間ほどかけて、
なんとかカタチになりました!
レーザー加工だけと、
彫刻刀仕上げのもの、
並べてみると、雰囲気でますね。
よく頑張りました、おれ。
ブローチピンにはコダワリますよ。
ほら、ブローチとか缶バッチとかってさ、
何かに引っかけると、ポロリって
取れちゃうコトあるじゃないですか。
お気に入りだとめっちゃ悲しいじゃないですか。
なので今回使うのは、
留めてから、根本をくるっと回せるタイプ。
なおかつ木材に打ち込める
突起がついた特別仕様!!
お買い求めは
名古屋市科学館すぐ側の、
アクセサリーパーツが豊富な、
「東宝商事」さんへ。
それだけではございません。
接着剤も吟味します。
頼れるコニシの木工ボンド、
なじみ深い黄色いチューブの他に
黄緑色の特殊タイプがあるってご存知でした?
ちなみにぼくは、
ロフトの文房具コーナーで知りました。
さすが「コニシ株式会社」さん!
モノづくりに欠かせない
素晴らしい商品を作られてる。。。
もう、一生ついていきます。
そりゃもちろんプレゼント。
きれいな黒箱用意して、
ラッピングして。。。
ん、なにか違う。。。ぞ?
そうか、シチュエーションだ!
ぼくが胸を熱くしたのは
森田先輩の渡し方。
マグカップからコロンなんだよ!
ということで、やり直し。
食器棚のマグカップに忍ばせて。と。
ーーーーーあれから数ヶ月後ーーーーー
とっても喜んでもらえたことを、
胸元を飾らせていただけていることを、
大切にして貰えていることを、
心よりうれしく思います。
今回、思いつきをカタチにできる環境が
身近にあるのは、すっごく幸せなことなんだなと
改めて実感しました。
この環境や経験を活かして
「趣味を続けることのお手伝い」
ができないか、模索中です。
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